ニギハヤのなりたち

二年という歳月を掛け、塩漬けにした京都産の厳選茄子を加茂の夏水に浸けて戻し、
それを刻んで手前醤油に砂糖と味醂、他の調味料は一切使わずに、
じっくり炊き上げれば、「麻利漬」の完成です。
口に入れると何とも歯ごたえのある茄子の食感が楽しめ、また噛みしめるほどに、
その茄子の旨味が口中にじわっと広がるから堪りません。
そもそもこの「麻利漬」、ごはんのお供やお酒のあて、
手土産として幅広い方々に重宝されてきたのですが、
昨今の「おにぎりブーム」も手伝って、
マルシェなどにこの麻利漬おにぎりを販売させて頂いたところ、
思いがけない反響を頂き、これを機に「麻利漬」のおにぎり販売を本格化させて頂いたというわけです。
常設店はございませんので、街で見掛けられた際は、
是非ともご賞味いただけますよう、よろしくお願いいたします。

麻利漬の
生みの親

ニギハヤのコンセプト

「ニギハヤ」とは、いにしえの近畿一円に稲作文化を伝えた神、ニギハヤヒノミコトに由来します。一粒ひと粒のお米に詰まった美味しさをおにぎりに込め、みなさんにお届けしたい一心が店名となりました。

祖母直伝の昔ながらの水加減そして火加減に習い、季節や気温、時分を見計らいながら、ふっくら炊き上げたごはん。そこに下鴨の麻田家に代々伝わる秘伝の「麻利漬」をまぶして握った、正に京のおにぎりの誕生です。この上なくお米との相性もよく、老若男女問わずに愛される味、カタチ、風合いを備え持ったおにぎりこそが「ニギハヤ」のおにぎりなのです。麻利漬×おにぎりの種類は、大葉で巻いた「炊き込みご飯おにぎり」、「胡麻おにぎり」など飽きがこないように日々工夫を凝らしています。

ニギハヤのこだわり

「麻利漬」に使用する地産地消の茄子はまず皮が柔らかいことが大前提です。それぞれの季節に合った地の茄子を選び仕入れるのにも汗しています。お米にもこだわり、あらゆる場所に出向いてお米の味を確かめ吟味しています。厳選したお米に合う炊き方もたくさん試し、その頃合いに応じてある時は大釜のガス炊飯器、ある時には羽釜を用いた直火炊きと都度おいしいごはんを追究しています。

高価な海苔は有明産にとどまらず、食感と風味を求めて各名産地のものを試し、巻くものは例えば地の大葉を使ってみたりと、絶えず出会いものに目鼻を利かせています。細部にまでこだわり抜いたおにぎりを是非一度ご賞味ください。